憧れのエルメスでバッグを選ぶとき、一番迷うのが「革の種類」ではないでしょうか。デザインが同じでも、選ぶ素材によって見た目の高級感や使い心地、そして何十年後かの状態が全く変わってきます。
この記事では、エルメス愛好家の間で「これを選べば間違いない」と言われる定番レザーから、一生モノにふさわしい希少な素材まで、それぞれの特徴をわかりやすくお伝えします。自分にぴったりの素材を見つけて、最高の一足ならぬ「最高の一翼」を手に入れるヒントにしてくださいね。
エルメスの素材一覧から人気のレザーをチェック
「種類が多すぎて、どれが自分に合うのかわからない」と悩んでしまいますよね。まずは、店頭や中古市場で最もよく目にする、エルメスの顔とも言える3つの人気素材を押さえておきましょう。これらを知るだけで、バッグ選びの失敗をグッと減らすことができます。
圧倒的な支持を集めるトゴの魅力
トゴは1997年に登場した雄仔牛の革で、エルメスのバッグの中で最も人気が高い素材です。表面には深めのシボ(凹凸)があり、触ると少しザラリとした感触がありますが、これが最大のメリット。傷がつきにくく、毎日使っても使用感が目立ちにくいのが特徴です。
初めてのバーキンやケリーにトゴが選ばれる理由は、その扱いやすさにあります。適度な柔らかさがありつつも、形をしっかりキープしてくれるため、長く愛用しても型崩れしにくいのが嬉しいポイントです。
- 正式名称:ヴォー・クリスペ・トゴ(Veau Crispe Togo)
- 特徴:深めのシボ、マットな質感、高い耐久性
- おすすめ:毎日ガシガシ使いたい人、型崩れを防ぎたい人
柔らかくて手に馴染むトリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスは、雄成牛の革を使った非常に柔らかい素材です。トゴと見た目は似ていますが、シボの粒が少し大きく、触り心地はしっとりと吸い付くような滑らかさがあります。使い込むほどに革が馴染み、くったりとした独特の余裕を感じさせる表情に変わっていきます。
この素材は、かっちりしたスタイルよりも、少しカジュアルでリラックスした雰囲気を好む方に最適です。ただし、水分に弱いため、雨の日などは早めに拭き取るなどの注意が必要ですが、その分、手馴染みの良さは格別ですよ。
- 正式名称:トリヨン・クレマンス(Taurillon Clemence)
- 特徴:大きなシボ、抜群の柔らかさ、重厚感
- おすすめ:荷物をたくさん入れる人、優しい雰囲気が好きな人
型崩れ知らずで扱いやすいヴォーエプソン
ヴォーエプソンは2003年に登場した、プレス加工を施した型押しレザーです。最大の特徴は、カチッとした硬い質感と、圧倒的な軽量さ。他の革に比べて耐水性が高く、汚れにも強いため、忙しい日常で使うバッグにぴったりな素材です。
鮮やかな色の発色が非常に美しいため、ピンクやブルーなどの明るいカラーを選びたいときにもおすすめ。カチッとしたフォルムをいつまでも保ってくれるので、フォーマルな席でも常に清潔感のある印象を与えてくれます。
| 素材名 | 硬さ | 重さ | 傷の目立ちにくさ |
| トゴ | 普通 | 普通 | ◎(非常に目立ちにくい) |
| トリヨン | 柔らかい | 重め | 〇(馴染みやすい) |
| エプソン | 硬い | 軽い | ◎(型押しでカバー) |
定番レザーの種類による質感と見た目の違い
見た目の好みは人それぞれですが、革の加工方法によって受ける印象はガラリと変わります。ツヤがあるもの、凸凹があるもの、それぞれの個性を知ることで、自分のファッションスタイルに馴染む素材が見えてきます。
つるんとした光沢が美しいスムース系
ボックスカーフに代表されるスムースレザーは、エルメスの歴史を感じさせる最も格式高い素材です。表面が鏡のように滑らかで、光を反射する上品な輝きが特徴。クラシックな装いを好む方にとって、これ以上ないほどエレガントな選択肢になります。
ただし、非常に繊細な素材であるため、爪で引っ掻いたり水に濡れたりすると跡が残りやすいという面もあります。そのデリケートさも含めて、丁寧に扱って「育てる」楽しみを知っている大人のための革と言えるでしょう。
- 代表的な革:ボックスカーフ、ヴォー・タデラクト
- メリット:圧倒的な高級感、フォーマルに最適
- 注意点:傷や水に弱く、定期的なケアが必須
表面の凹凸が傷を隠してくれる型押し系
「バッグをぶつけてしまったらどうしよう」という不安を解消してくれるのが、型押し系のレザーです。表面に均一な模様が刻まれているため、小さな傷がついても模様に紛れてほとんど分からなくなります。実用性と美しさを両立させたい方に、最も選ばれているタイプです。
エプソンやカントリーといった素材がこれに当たり、どれもかっちりした仕上がりになります。形が崩れにくいため、自立するタイプのバッグ(外縫いのケリーなど)との相性が抜群に良いのが特徴です。
- 代表的な革:ヴォー・エプソン、カントリー
- メリット:傷に強い、型崩れしにくい
- 注意点:使い込んでも柔らかくなりづらい
使い込むほどに愛着がわく経年変化の差
エルメスの革は、10年、20年と使うことで自分だけの風合いに変化していきます。例えばヴォー・バレニアのような素材は、最初はマットでナチュラルな印象ですが、時間が経つと手の脂などが馴染んで深い艶が出てきます。「新品の時よりも今の方が好き」と言えるのが、エルメスの醍醐味です。
一方で、エプソンのように変化が少ない素材もあります。自分はずっと同じ状態を保ちたいのか、それともアンティークのように味わいを深めていきたいのか、自分の好みを想像してみてくださいね。
- 変化が大きい:バレニア、ボックスカーフ
- 変化が小さい:エプソン、トゴ
- お手入れの楽しさ:オイルアップで艶が増す過程が快感
高級感を際立たせるエキゾチック素材の特徴を紹介
街中で見かけると誰もが二度見してしまうような、圧倒的な存在感を放つのがエキゾチックレザーです。ワニやトカゲといった希少な動物の革は、エルメスの中でも別格の扱い。お値段も張りますが、その輝きはまさに「一生の宝物」にふさわしいものです。
宝石のような輝きを放つクロコダイル
エルメスのクロコダイルには、ポロサスとニロティカスの2種類があります。特にポロサスは、左右対称に並んだ小さな斑(ふ)が非常に美しく、世界中のコレクターが探し求めている最高級品。持つだけで背筋が伸びるような、王者の風格を漂わせる素材です。
光沢のある「リセ」仕上げはパーティーシーンに、落ち着いた「マット」仕上げは普段のラグジュアリーな装いに馴染みます。ワニ革は非常に丈夫ですが、水に濡れると斑の間が白くなってしまうことがあるため、雨の日のお出かけは控えましょう。
- ポロサス:斑が細かく整っている(刻印は^)
- ニロティカス:斑が少し大きめ(刻印は・・)
- 魅力:唯一無二の模様と、使い込むほど増す重厚なツヤ
繊細な斑が並ぶリザードの希少価値
ナイルモニターというトカゲの革を使ったリザードは、クロコダイルよりも斑がさらに細かく、ジュエリーのような繊細さがあります。特にバーキン25やケリー20といった小さめのバッグに使われることが多く、上品で知的な印象を与えます。
リザードは、エルメスの職人が一枚一枚丁寧に磨き上げることで、他にはない独特の光沢を生み出しています。生産数が非常に少ないため、ブティックで出会えたら運命と言っても過言ではないほど珍しい素材です。
- 特徴:細かく輝く斑、硬めでハリがある
- 魅力:知性的な美しさ、人と被りにくい
- 注意点:乾燥に弱いため、適度な保湿が必要
独特のクイルマークを楽しむオーストリッチ
ダチョウの革であるオーストリッチは、羽を抜いた跡である「クイルマーク」が等間隔に並んでいるのが特徴です。一見個性的ですが、実は非常に柔らかく、耐久性にも優れています。他のエキゾチックレザーに比べて水にも強く、意外と普段使いしやすいのが魅力です。
淡い色の発色がとても綺麗で、オレンジやイエローといったビタミンカラーでも派手になりすぎず、上品にまとまります。また、クイルマークがバッグの前面に綺麗に出ているものは特に価値が高いとされています。
| 種類 | 耐久性 | レア度 | 特徴的な見た目 |
| クロコダイル | 高い | ★★★ | 力強い斑の模様 |
| リザード | 普通 | ★★★ | きめ細やかな粒立ち |
| オーストリッチ | 高い | ★★ | ポツポツしたクイルマーク |
持ちたいバッグの形に合う素材の選び方を解説
「どのバッグにどの素材を組み合わせるか」は、エルメス上級者でも頭を悩ませるポイントです。実は、バッグのデザインによって相性の良い革、悪い革が存在します。せっかくのバッグの形を最大限に活かすための組み合わせを教えますね。
バーキンの存在感を引き立てる厚みのある革
バーキンは、もともと荷物をたっぷり入れて持ち運ぶためのバッグです。そのため、重みや摩擦に強い厚みのある革が適しています。トゴやトリヨンクレマンスのような適度な肉厚感がある素材を選ぶと、バーキン特有の「重厚な高級感」が際立ちます。
逆に、薄すぎる革だとバーキン特有のふっくらした形が維持しにくくなることもあります。使い込んで少しクタッとしたバーキンもおしゃれですが、最初はしっかりした革を選んで、徐々に自分の形にしていくのが王道の楽しみ方です。
- 相性◎:トゴ、トリヨンクレマンス、フィヨルド
- 理由:型崩れしにくく、バッグのボリューム負けしないから
ケリーの気品を格上げする硬めの質感
ケリーには「内縫い」と「外縫い」の2種類がありますが、特に外縫いの場合は、カチッとした形をキープできる硬めの革が必須です。ヴォーエプソンやボックスカーフを選ぶことで、ケリーが持つ凛とした美しさが強調され、フォーマルな場面でも自信を持って持てます。
内縫いのケリーであれば、トゴなどの少し柔らかい素材を選んで、優雅な曲線を楽しむのも素敵ですね。自分がどんな場面でケリーを持ちたいかを想像して、革の硬さを選んでみてください。
- 相性◎:ヴォー・エプソン、ボックスカーフ、シェーブル
- 理由:角のラインが綺麗に出るため、気品が増すから
コンスタンスに映える滑らかな手触りの素材
H型の金具が印象的なコンスタンスは、ショルダーバッグとしての軽やかさが大切です。表面の面積が広いため、滑らかなヴォースイフトや、独特の光沢があるリザードなどがよく映えます。発色の良い素材を選ぶと、バッグそのものがアクセサリーのような役割を果たしてくれます。
エプソンのような硬い革のコンスタンスも人気ですが、体に触れる機会が多いショルダータイプなので、少ししなやかさのある素材の方が、歩いている時の馴染みが良く使い勝手が良いと感じるはずです。
- 相性◎:ヴォー・スイフト、リザード、タデラクト
- 理由:鮮やかな発色と滑らかな質感が、金具の輝きを引き立てるから
種類豊富な定番レザーの重さや耐久性を比較
「憧れのバッグを手に入れたけど、重くて持たなくなっちゃった」なんて話、実はよくあるんです。見た目も大事ですが、実際に使うとなると「重さ」と「丈夫さ」は無視できない重要なポイントになります。
毎日使ってもストレスを感じない軽量な素材
エルメスのバッグは、革を贅沢に使っている分、それなりの重さがあります。少しでも軽く持ちたいなら、山羊革の「シェーブル」や、型押しの「エプソン」が狙い目です。特にシェーブルは、軽量ながら傷に強く、内装に使われるほどタフな素材なので、小ぶりなバッグに最適です。
また、エキゾチックレザーのリザードも、薄くて軽いため、パーティーバッグとして長時間持っていても疲れにくいというメリットがあります。軽さを重視することは、結果的にバッグを長く愛用することに繋がります。
- 軽い素材:シェーブル、ヴォー・エプソン、リザード
- おすすめ:肩こりが気になる人、サブバッグなしで歩きたい人
多少の雨や傷なら気にせず使えるタフな革
「大事にしすぎてクローゼットに眠らせたまま」はもったいないですよね。そんな方は、圧倒的に丈夫なトゴやフィヨルド、カントリーといった雄牛の革を選びましょう。これらの革は多少の雨ならサッと拭けば問題ありませんし、表面の凸凹が擦れ傷をしっかりガードしてくれます。
特にフィヨルドは、エルメスの中でもトップクラスの耐水性を誇ると言われています。アクティブに旅行へ行ったり、小さなお子様がいる場面で使ったりする場合でも、安心して相棒として連れ出せますよ。
- タフな素材:トゴ、フィヨルド、ネゴンダ
- メリット:汚れを気にせずデイリーに使える、雨の日も安心
永く愛用するために知っておきたい革の寿命
エルメスの革は、適切なケアをすれば30年以上、親子三代で受け継ぐことができるほど寿命が長いです。しかし、乾燥や放置は禁物。定期的に風を通し、専用の布で優しく拭いてあげるだけで、革の寿命は劇的に伸びます。
特にボックスカーフなどは、手入れを怠るとひび割れの原因になりますが、逆に手をかければかけるほど、言葉では言い表せないほどの深い艶が生まれます。エルメスのバッグを持つことは、単なる買い物ではなく、一つの命を大切に預かるような感覚に近いかもしれません。
- 長持ちさせるコツ:湿気を避ける、詰め物をして形を整える、素手で触りすぎない
- サイン:革がカサついてきたら、専門店に相談するタイミングです
雰囲気をガラリと変える素材とカラーの相性を紹介
同じ「黒」でも、素材が変わればグレーに見えたり、漆黒に見えたりします。エルメスの魔法は、革と色の組み合わせで無限の表情を生み出すところにあります。
鮮やかな色がパッと明るく発色するスイフト
ヴォースイフトは、表面の凹凸がほとんどないスムースな革で、染料が奥までしっかり浸透します。そのため、他の革に比べて色がとても鮮明に出るのが特徴。「とにかくこの色が気に入った!」という運命のカラーに出会った時は、スイフト素材が一番その美しさを表現してくれます。
柔らかい革なので、使っているうちに手にしっくりと馴染む感触も楽しめます。パステルカラーや蛍光色など、遊び心のある色を選びたいときは、ぜひスイフトをチェックしてみてください。
- 発色の良さ:★★★★★
- 質感:非常に柔らかく、吸い付くよう
- おすすめカラー:ローズアザレ、ジョーヌアンブルなどの明るい色
ニュアンスカラーが上品に決まるマット素材
エトゥープやトゥルティエールグレーのような絶妙な「ニュアンスカラー」を大人っぽく持ちたいなら、トゴやマットクロコなどの、光沢を抑えた素材がベストです。マットな質感が色の奥行きを引き出し、落ち着いた知的な印象を演出してくれます。
テカテカしすぎないことで、カジュアルなデニムスタイルからカチッとしたスーツまで、どんな服装にもスッと馴染んでくれます。上品さを最優先したい方に選んでほしい組み合わせです。
- 相性◎:ニュアンスカラー(グレー、ベージュ、ネイビー系)
- 効果:服を選ばず、コーディネートが上品にまとまる
定番の黒やゴールドが一番映える組み合わせ
エルメスの2大カラーといえば、ブラックとゴールド(茶色)です。これらを最も「エルメスらしく」見せてくれるのは、やはりトゴやボックスカーフです。トゴのブラックは程よく光を吸収して高級感があり、ゴールドは白いステッチとのコントラストが際立って最高に可愛いです。
一生モノの定番色を選ぶからこそ、素材は妥協せずに選びたいもの。王道の組み合わせは、何年経っても古臭さを感じさせず、常にあなたのファッションの格を上げてくれるはずです。
- 黒 × ボックスカーフ:究極のフォーマル
- ゴールド × トゴ:永遠のカジュアル・エレガンス
- ブラック × エプソン:シャープでモダンな印象
エルメスの素材一覧にある布地や特殊素材
「レザーもいいけれど、もう少し軽やかに持ちたい」という時に重宝するのが、キャンバス地や特殊な加工を施した素材です。これらを知っていると、エルメスの楽しみ方がさらに広がりますよ。
カジュアルな装いにぴったりのキャンバス生地
トワルアッシュは、エルメスを代表する丈夫なキャンバス素材です。異なる2色の糸で織られており、近くで見ると独特の模様があります。レザーと組み合わされることが多く、バッグ全体が軽くなるだけでなく、見た目も一気に爽やかになります。
ガーデンパーティやエールバッグなど、日常使いしやすいモデルに多く採用されています。布とはいえ、エルメス基準の厳しい耐久テストをクリアした素材なので、摩擦にも驚くほど強いのが自慢です。
- 代表素材:トワルアッシュ、トワルミリタリー
- メリット:とにかく軽い、見た目が軽やか、価格が少し抑えめ
- シーン:ピクニック、旅行、夏のコーディネート
ベルベットのような手触りのドブリス
ドブリスは、いわゆるスエード素材のことです。起毛した革の質感は、まるでベルベットのようにしっとりとしていて、触れるだけで贅沢な気分になれます。光を柔らかく包み込むような質感は、冬のコートスタイルやイブニングドレスにこの上なくマッチします。
特殊な素材なので流通量は少ないですが、その分、持っているだけで「通」だと思われること間違いなし。水には弱いので、大切に扱ってあげてくださいね。
- 特徴:起毛感、柔らかな光沢
- 魅力:他の素材にはない温かみと高級感
自然なシボ感を楽しめる希少な天然レザー
「バッシュ・ハンター」などの素材は、あえて加工を最小限に抑え、牛が生きていた頃の傷やシワをデザインとして活かしています。一つとして同じ表情がないため、まさに「世界に一つだけ」のバッグを持ちたい方に選ばれています。
こうした天然に近い素材は、使い込むことで驚くほど表情が変わります。最初は硬く感じても、数年後には自分の体に沿うように柔らかくなり、美しい飴色に変化していく過程は、革好きにはたまらない魅力です。
- 素材例:バッシュ・ハンター、ヴォー・ネイチャー
- 楽しみ方:唯一無二の個体差を楽しむ、時間をかけて育てる
大切なバッグを綺麗に保つためのお手入れ
せっかく手に入れたエルメスのバッグ、1日でも長く綺麗な状態で使いたいですよね。でも、難しく考える必要はありません。基本を守るだけで、革の輝きは驚くほど持続します。
帰宅後にサッとできる日常のブラッシング
バッグを使った後は、目に見えないホコリや汚れが付着しています。柔らかい馬毛のブラシや、清潔な綿の布で、全体を優しく撫でるように拭いてあげましょう。 これだけで、汚れが革の奥に定着するのを防げます。
特にトゴやエプソンのようなシボがある素材は、溝にホコリが溜まりやすいので、意識して優しくブラッシングしてください。毎日の1分が、10年後の美しさを決めると言っても過言ではありません。
- 道具:馬毛ブラシ、ネル生地の布
- ポイント:力を入れすぎず、撫でるように
万が一水に濡れてしまった時の正しい対処法
「突然の雨でバッグが濡れてしまった!」そんな時も焦らないでください。まずは、乾いた清潔な布で、ポンポンと叩くように水分を吸い取ります。絶対にやってはいけないのが、ドライヤーで乾かしたり、直射日光に当てたりすることです。
急激な温度変化は、革を硬くしたり、ひび割れさせたりする原因になります。水分を拭き取った後は、形を整えて風通しの良い日陰でじっくり自然乾燥させてください。これだけで、大きなトラブルは回避できます。
- NG行動:ドライヤー、直射日光、ゴシゴシ擦る
- 正解:叩いて吸水、形を整えて日陰で放置
専門店やエルメス・スパに任せるタイミング
自分でお手入れしていても、角の擦れや全体の黒ずみが気になってくることがあります。そんな時は、エルメス公式の修理サービス「エルメス・スパ」に相談しましょう。熟練の職人が、その革に最適な方法で、色直しや磨きを行ってくれます。
自分であれこれクリームを塗る前に、まずはプロに見てもらうのが一番の近道。エルメスのバッグは何度でも生まれ変わることができるように作られています。困った時は、迷わずブティックのドアを叩いてみてくださいね。
- 相談の目安:角が白くなってきた、色が薄くなった、糸がほつれた
- メリット:公式の技術で、資産価値を落とさずに修理できる
まとめ:エルメスの素材一覧を知って一生モノの相棒に出会おう
エルメスの素材は、単なる材料ではなく、職人の情熱と歴史が詰まった芸術品です。今回ご紹介した特徴を参考に、自分のライフスタイルや好みにぴったりの一つを導き出してみてください。
- 迷ったら、耐久性抜群で傷に強いトゴを選べば失敗なし。
- カチッとしたフォーマルさを求めるなら、軽量なエプソン。
- 柔らかな手馴染みと経年変化を楽しみたいならトリヨンクレマンス。
- 特別な一品を探しているなら、一生モノのクロコダイルやリザード。
- バッグの形(バーキンかケリーか)に合わせて、革の硬さを選ぶ。
- 日常の軽いブラッシングと、困った時のエルメス・スパが美しさの秘訣。
あなたが選んだ素材は、これから何年もあなたの毎日に寄り添い、素敵な思い出を一緒に刻んでくれるはずです。ぜひ、納得のいく素材選びを楽しんでくださいね。