ロエベのバッグや財布は、上質な革の質感こそが命ですよね。でも、お気に入りで毎日使っていると、どうしても黒ずみや角のスレが気になってくるものです。いざクリーニングに出そうと思っても、高価なブランドだけに「いくらかかるのか不安」と感じる人も多いのではないでしょうか。この記事では、プロに頼んだ時の料金相場や、素材ごとの注意点をわかりやすくお伝えします。
ロエベのクリーニング料金はいくら?
大切にしているロエベのアイテムを預けるなら、まずはいくら予算を準備すべきか知っておきたいですよね。クリーニングとは、単に表面の汚れを落とすだけでなく、革の内部に栄養を届け、本来の輝きを取り戻すメンテナンス作業のことです。自分で行う簡易的な手入れとは違い、熟練の職人が素材を見極めて洗浄するため、ブランドバッグ専門店では一定の費用がかかります。
バッグのサイズで変わる金額の目安
ロエベのバッグクリーニングは、基本的に「底面の横幅」で料金が決まることがほとんどです。パズルバッグやアマソナのようなMサイズのバッグであれば、クリーニングの基本料金は25,000円から45,000円程度が一般的な相場になります。
ミニバッグなどはもう少し安くなることもありますが、工程の複雑さは変わらないため、極端に安くなるケースは稀です。見積もりを出す際は、自分のバッグのサイズを測っておくとスムーズですよ。
- Sサイズ(横幅20cm未満):18,000円〜25,000円
- Mサイズ(横幅20〜30cm):25,000円〜45,000円
- Lサイズ(横幅30cm以上):45,000円〜
財布やキーケースを出す時の費用
折りたたみ財布やフラグメントケースなどの小物は、バッグに比べると作業面積が狭いため、料金も抑えられます。財布類のクリーニング相場は8,000円から15,000円前後と考えておけば間違いありません。
ただし、財布はバッグよりも手垢やコインの擦れなどの汚れが定着しやすいアイテムです。内側の小銭入れ部分にこびりついた汚れを落とすには、追加の手間がかかるため、状態によって数千円プラスされることもあります。
- 二つ折り財布:8,000円〜12,000円
- 長財布:12,000円〜18,000円
- 名刺入れ・キーケース:6,000円〜10,000円
汚れの種類で追加になるオプション代
基本料金だけで済まないケースとして、特殊な汚れやトラブルへの対応があります。例えば、クローゼットに眠らせていて発生したカビの除去や、頑固な油シミ、ボールペンの跡などは別料金になるのが一般的です。
カビ取りや消臭加工のオプションは3,000円から5,000円ほど加算されます。また、雨の日についてしまった水シミの跡を消す作業も、特殊な溶剤を使うため追加費用が発生しやすいポイントです。
- カビの殺菌・除去:3,300円〜5,500円
- 食べこぼしなどのシミ抜き:2,200円〜
- 撥水(ガード)加工:3,300円〜
レザー素材をきれいにする時の相場
ロエベといえば、手に吸い付くような柔らかい革が最大の特徴です。しかし、この柔らかい革は非常にデリケートで、一般的なクリーニング店では断られることもあるほどです。専門の職人は、革の種類ごとに洗浄液の濃度や乾燥の温度を細かく調整しています。ここでは、ロエベでよく使われるレザーごとのメンテナンスについて詳しく見ていきましょう。
ナッパレザーを傷めないための専用ケア
ナッパレザーは、生後半年以内の子羊の革などを使った、驚くほど薄くて柔らかい素材です。フラメンコなどの巾着型バッグによく使われていますが、水分を吸収しやすいため、市販のクリーナーを使うと一瞬でシミになってしまいます。
プロのクリーニングでは、革の柔軟性を損なわない「加脂(かし)」という工程を重視します。ナッパレザーのクリーニング費用は、通常のレザーより数千円高く設定されることもありますが、あの独特の質感を守るためには必須の経費と言えます。
カーフスキンの艶を取り戻す磨き上げ
パズルバッグやハンモックによく使われているのが、牛革の中でも高級なクラシックカーフやソフトグレインカーフです。これらは耐久性がありますが、乾燥すると表面に細かいひび割れが起きることもあります。
クリーニングでは、汚れを落とした後に専用のクリームで丁寧に磨き上げ、革にツヤを与えます。カーフスキンのケアは、基本のコースに含まれていることが多いため、追加料金を気にせず頼めるのが嬉しいポイントです。
アマソナの持ち手についた黒ずみ対策
ロエベのアイコンであるアマソナは、長く愛用するほど持ち手の黒ずみが目立ってきます。これは手の汗や皮脂が革に浸透して酸化したもので、表面を拭くだけでは絶対に落ちません。
こうした深い汚れには、革の芯から汚れを浮かせるクレンジングを行います。持ち手の部分的な色補正(出し直し)をセットで頼むとプラス15,000円程度かかりますが、見違えるほどきれいになりますよ。
- 持ち手のクレンジング:基本料金内
- 黒ずみの色補正(左右セット):15,000円〜25,000円
スエードの汚れを落とす料金とコツ
ロエベの裏地やバッグ表面に使われるスエードは、毛足があるため汚れが奥に入り込みやすい素材です。一度汚れてしまうと、自分でブラッシングしてもなかなか元には戻りません。スエードのクリーニングは、革を「洗う」というよりも「整える」という高度な技術が求められます。
特殊な洗浄液を使った丸洗いの効果
スエードのクリーニングでは、革専用の石鹸を使って水洗いする「丸洗い」が効果的です。全体のくすみが取れて、色がワントーン明るくなります。スエード素材の料金は、スムースレザーの料金に20%から30%の割増がかかるのが一般的です。
割増になる理由は、乾燥させた後に毛並みを一本一本起こす作業が必要だからです。手間はかかりますが、ゴワゴワになってしまったスエードも、この工程を経ることで柔らかさが復活します。
毛並みをふっくら整えるブラッシング
クリーニングの仕上げとして行われるプロのブラッシングは、家庭用のものとは道具も技術も違います。専用の真鍮ブラシやゴムブラシを使い分け、毛の向きを揃えることで光の反射を均一にします。
この作業によって、スエード特有の「なでると色が変わる」美しい表情が戻ります。ブラッシング自体は基本料金に含まれることがほとんどですが、これだけで見た目の高級感がグッと増します。
色あせたスエードを蘇らせる染め直し
スエードは日光に弱く、長年使っていると色が抜けて白っぽくなってしまうことがあります。そんな時は、クリーニングのついでに「色入れ」を頼むのがベストです。
スエードの全体的な染め直しは、20,000円から30,000円程度の追加費用を見ておきましょう。染料を霧状にして吹き付けることで、厚塗り感を出さずに自然な色合いに復元してくれます。
- スエード割増料金:基本料の20%〜30%
- 全体染め直しオプション:22,000円〜
- 撥水加工(スエード必須):3,300円〜
布とレザーが混ざったバッグの相場
最近のロエベで人気なのが、キャンバス生地と革を組み合わせたデザインです。カジュアルで使いやすい反面、布部分に染み込んだ汚れはレザーよりも落としにくいという厄介な側面があります。
アナグラムトートの汚れを落とす方法
キャンバス生地のアナグラムトートなどは、角の部分が地面に擦れて黒くなったり、底面にシミができたりしがちです。布部分は専用の洗剤で叩き洗いをし、レザー部分は保湿ケアをするという別々の工程が必要になります。
キャンバス×レザーの混合バッグは、オールレザーと同じか、それ以上の料金がかかることもあります。素材ごとに最適なアプローチを変えなければならないため、手間が2倍かかるからです。
ジャガード生地に染み込んだシミ抜き
アナグラムが織り込まれたジャガード生地は、糸の間にコーヒーやワインなどの液体が染み込みやすいのが難点です。時間が経つと酸化して茶色いシミになってしまいます。
シミ抜きには特殊な薬品を使いますが、やりすぎると周囲の革に影響が出るため、非常に神経を使う作業です。範囲の広いシミ抜きは、5,000円から10,000円程度の追加になることを覚悟しておきましょう。
異素材コンビ特有の洗浄リスクと対策
一番怖いのは、布部分を洗った時にレザーの色が布に移ってしまう「色泣き」という現象です。プロの店では、色止め剤を使いながら慎重に作業を進めます。
万が一のリスクを避けるためにも、実績のある店を選ぶことが何より大切です。格安店ではなく、ブランド品の実績が豊富な専門店に依頼することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
| 基本料金 | キャンバス×レザー混合バッグ | 28,000円〜48,000円 |
| 部分シミ抜き | 布部分のポイント洗浄 | 3,300円〜 |
| 色止め加工 | 色移り防止の事前処置 | 基本料金に含む場合が多い |
公式店舗にメンテナンスを頼む場合
「やっぱり本家が一番安心」という方は、ロエベが提供する公式サービスを利用しましょう。ロエベには、リペアとケアに特化した専用の窓口があり、ブランドの哲学を理解した職人が対応してくれます。
ロエベ・リクラフトで受けられるサービス
銀座や大阪にある「Loewe Re-Craft(ロエベ・リクラフト)」では、クリーニングだけでなく、ステッチのほつれ直しやコバ(革の断面)の塗り直しなど、多岐にわたる相談が可能です。
公式サービスの良さは、純正のパーツや染料を使えることです。クリーニングに関しても、そのバッグが作られた時と同じ基準でケアしてもらえるため、風合いが変わってしまう心配がありません。
正規店ならではの安心感と仕上がり
公式に頼む最大のメリットは、将来的にそのバッグを売りたくなった時に「正規のメンテナンス履歴」があることで価値が下がりにくい点です。社外品での修理跡があると、公式での再修理を断られることもありますが、リクラフトならその心配もありません。
ただし、料金は一般的な専門店よりも1.5倍から2倍ほど高くなる傾向にあります。また、海外の工房へ送るケースなどでは数ヶ月待ちになることもあるので、時間に余裕を持って依頼しましょう。
預ける時に必要なものと受付窓口
公式サービスを受ける際は、バッグ本体を店舗に持ち込むだけでOKです。保証書(ケアカード)がなくても受け付けてもらえることが多いですが、あるなら持参した方がスムーズです。
スタッフがその場で状態をチェックし、どのような処置が必要か提案してくれます。見積もりだけなら無料で行ってくれる店舗がほとんどなので、まずは相談してみるのがおすすめです。
専門店でレザーの傷を直す時の費用
クリーニングだけでは解決できない「傷」や「スレ」がある場合は、補修の工程が必要になります。お気に入りのバッグをこれからも長く使いたいなら、汚れを落とすだけでなく、ダメージを埋める作業も検討してみましょう。
角スレや引っかき傷を埋める補修
バッグの底の四隅が白く擦れてしまうのは、ロエベの柔らかい革ではよくある悩みです。これを放置すると革が破れてしまうため、早めの対処が肝心です。
角4箇所のスレ補修は、クリーニング代にプラス10,000円前後で頼めることが多いです。専用の補修剤で段差を埋め、上から色を乗せることで、どこに傷があったかわからないほど綺麗になります。
全体の色を変えるカラーチェンジの料金
「汚れがひどすぎて落ちない」「今の色に飽きてしまった」という場合には、思い切って別の色に染め替えるという選択肢もあります。例えば、ベージュのバッグを黒に塗り替えるといった作業です。
カラーチェンジの費用は、バッグのサイズによって40,000円から70,000円ほどかかります。非常に高価なメニューですが、まるで新しいバッグを買い直したような気分になれるので、愛着のある品を再生させるには最高の手段です。
内側のベタつきや裏地の張り替え
古いロエベのバッグでよくあるのが、内側のポケットがベタベタになってしまうトラブルです。これは湿気による素材の劣化が原因で、クリーニングでは直せません。
この場合は裏地を丸ごと交換することになります。内張りの交換費用は、25,000円から40,000円程度です。布製や合成皮革から、丈夫なシャンタン生地などに変更することで、その後はベタつきを気にせず使えるようになります。
配送でクリーニングを頼む手順
近くにロエベの店舗や専門店がない場合でも、今の時代は配送サービスが充実しています。スマホ一つで申し込みから受け取りまで完結するので、忙しい人にもぴったりです。
ネットから見積もりを申し込む流れ
まずは専門店の公式サイトにある問い合わせフォームやLINEから、バッグの写真を送ります。全体像、ロゴ、汚れが気になる部分の3点ほどを送れば、概算の見積もりが届きます。
金額に納得してから発送できるので、後から高額な請求が来るトラブルも防げます。「この汚れ、落ちますか?」といった相談にもチャット形式で答えてくれる店が多いですよ。
大切なバッグを傷つけない梱包の仕方
配送中にバッグが潰れたり、雨で濡れたりしないように丁寧な梱包を心がけましょう。バッグの中に新聞紙や緩衝材を軽く詰め、大きなビニール袋に入れてから段ボールに入れます。
段ボールの隙間もしっかり埋めて、中でバッグが動かないようにするのがコツです。配送伝票には必ず「ワレモノ・精密機器」などの指定をして、大切に扱ってもらえるようにしましょう。
自宅にいながら受け取れる便利さ
クリーニングが終わると、見違えるようになったバッグが自宅まで届きます。代引きやクレジットカードで支払いを済ませれば、重いバッグを持って歩く必要もありません。
発送から受け取りまでの期間は、通常1ヶ月から2ヶ月程度です。季節の変わり目など、バッグを使わない時期を見計らって出すのが賢い方法ですね。
- LINEで見積もり(無料)
- 梱包して発送(送料負担は店により異なる)
- 作業開始(約4〜8週間)
- 自宅に配送・支払い
きれいな状態を長く保つ保管のコツ
せっかくプロの手できれいになったバッグ。少しでもその状態を長持ちさせたいですよね。毎日のちょっとした工夫で、次回のクリーニングまでの期間をぐんと延ばすことができます。
使った後に必ずやりたいブラッシング
帰宅したら、柔らかい馬毛のブラシでサッと表面を撫でる習慣をつけましょう。目に見えないホコリが革の脂分を吸い取ってしまうのを防ぐためです。
ブラッシングは10秒程度で終わる簡単な作業ですが、これだけで革の艶が維持されます。特にスエードやジャガード生地の場合は、ホコリが奥に入る前に書き出すことが大切です。
カビを防ぐための通気性の良い置き場所
日本は湿気が多いため、一番の敵はカビです。購入時についてきた保存袋に入れたままにするのは、実は通気性が悪くなるのであまりおすすめしません。
保管するなら、不織布の袋に入れるか、そのまま棚に並べるのがベストです。クローゼットの扉を定期的に開けて空気を入れ替えるだけでも、カビの発生リスクを大幅に下げることができます。
型崩れを防ぐ詰め物の入れ方
バッグを置いた時にクシャッと潰れてしまうと、革に不自然なシワがついてしまいます。保管時は必ず中に「あんこ(詰め物)」を入れましょう。
おすすめは、柔らかい無地の紙や、使わなくなった清潔なバスタオルです。パンパンに詰めすぎず、元の形をふっくらキープできる程度に入れるのが、革を伸ばしすぎないポイントです。
まとめ:ロエベのクリーニングで新品のような輝きを取り戻そう
ロエベのバッグや財布は、適切なケアをすれば一生ものとして使い続けることができます。汚れが気になったら放置せず、早めにプロの手に委ねることが、結果として一番コストを抑える近道になります。
- バッグのクリーニング相場は2.5万円〜4.5万円、財布は1万円前後。
- ナッパレザーやスエードは特殊な技術が必要なため、専門店を選ぶ。
- カビやシミ抜きなどのオプションは3,000円から追加できる。
- 公式の「ロエベ・リクラフト」は安心感が高いが、費用も高め。
- 普段からのブラッシングと、湿気を避ける保管が長持ちの秘訣。
大切な相棒をきれいにして、また晴れやかな気持ちでお出かけを楽しんでくださいね。